MARA Holdings(MARA)は6日、2026年第2四半期の決算を発表し、ビットコイン(BTC)保有量が前年同期比29%減の3万5,577 BTCになったことを明らかにした。

同社の保有BTCは1BTC=5万8,524ドルの相場で評価され、総額約21億ドル相当となった。

同四半期の純損失は6億1,100万ドルに達し、収益は前年比27%減の約1億7,490万ドルにとどまった。調整後EBITDAはマイナス3億6,100万ドルとなった。

純損失6億ドル超に

業績悪化の主因として、ビットコインなどの暗号資産(仮想通貨)市場の価格変動に伴う保有資産の未実現損失が挙げられている。

MARAの財務は保有するビットコインの相場変動に大きく左右される構造となっており、四半期を通じた相場の軟化が損益に直接反映された。

現金と仮想通貨保有分を合わせた総資産額は約25億ドルに上ったことも同時に開示された。

BTC保有3万5,577に減少

同社は第2四半期中に2,422 BTCを新規に採掘した一方、2,213 BTCを売却し、購入は一切行わなかったと開示した。採掘量が売却量を上回ったにもかかわらず保有量が前年から大幅に減少した背景には、担保や融資などの資産運用が影響しているとみられる。

加えて、四半期末時点で9,270 BTCが融資または担保として差し入れられていたことも明らかになった。同社はこうした資産運用によって金利収入を得ており、ビットコインを単なる保有資産としてだけでなく、資金調達の手段としても活用している実態が示された。

項目 数値
BTC保有量(四半期末) 35,577BTC
前年同期保有量 49,951BTC
採掘量 2,422BTC
売却量 2,213BTC
融資・担保分 9,270BTC

ハッシュレート22%増70EH/s

会計上の業績が悪化した一方で、MARAの採掘事業自体は拡大を続けている。四半期末時点のエネルギー投入済みハッシュレートは前年比22%増の70.3EH/sに達し、採掘規模は着実に拡大した。

ビットコインの生産量も前年比3%増の2,422BTCとなり、採掘効率を示す1EH/sあたりの1日当たりコストは4%減の27.7ドルとなった。効率改善が進んでいることは、同社が採算性を維持しながら事業規模を拡大している姿勢を示している。

こうした操業面での拡大は、財務指標の悪化とは対照的な動きとなっており、MARAが採掘インフラの強化を優先する経営方針を継続していることがうかがえる。

市場への影響と今後

今回の決算内容は、大幅な純損失と収益減少、そしてビットコイン保有量の減少が同時に示された点で、投資家の関心を集めそうだ。MARAはビットコイン価格に連動するレバレッジの高い投資対象として認識されており、今回の結果を受けて株価には下押し圧力がかかったとの報道もある。

一方で、ハッシュレートの拡大や採掘コストの低減など操業面での改善は続いており、同社が採掘規模の拡大を通じた長期的な収益基盤の強化を図っている姿勢は変わっていない。

今後は、ビットコイン相場の動向に加え、担保や融資を活用した資産運用戦略がどのように業績へ反映されるかが注目される。次回以降の四半期報告でも、保有量の増減や採掘効率の変化が市場の評価を左右する重要な指標となりそうだ。