積極的なイーサリアム(ETH)取得を進めるビットマイン社は2日、過去1週間で10,399 ETHを追加取得し、総保有量を579万7813 ETHに引き上げたと明かした。

同社は2025年6月30日からイーサリアムを軸とした財務戦略を進めており、以降ほぼ毎週ETHを買い増している。

同社の暗号資産(仮想通貨)保有はイーサリアム供給量の約4.8%に達し、目標とする5%獲得に迫っている。トム・リー会長は今回の買い増しを、7月のイーサリアムの相対的な強さと関連付けて説明した。

ステーキング収益と資産構成

同社の発表によると、保有ETHのうち約85%に相当する491万7189 ETHをステーキングに回している。これにより見込まれる年間ステーキング収益は約2億4700万ドルと見積もられている。

イーサリアム以外の資産としては、209 BTCのビットコイン保有に加え、Beast Industriesへの1億8000万ドルの出資、Eightco Holdingsへの6100万ドルの出資、さらに1億7300万ドルの現金および売買可能な有価証券を保有していることが明らかにされた。

これらを合計した仮想通貨・現金関連資産の総額は113億ドルに達した。

自社株買いも同時に実施

ビットマインは同じ週に450万株のBMNR株を買い戻したことも明らかにした。これは同社が継続している自社株買いプログラムの一環であり、イーサリアム買い増しと並行して株主価値の維持を意識した動きとみられる。

同社の総資産規模が113億ドルに達している一方で、その中核をなすのはイーサリアム保有であり、株価と暗号資産市場の動向が密接に連動する構造となっている。

5%目標接近が持つ意味

リー会長は、イーサリアムが7月にナスダック100を25%上回るパフォーマンスを示したと述べ、これを仮想通貨全体のファンダメンタルズ改善の証拠として位置づけた。

同社の大規模な買い増しは、機関投資家がイーサリアムを準備資産やステーキング活用資産として評価しているという市場への信号にもなり得る。

供給量の5%という水準に近づくことで、BitMineの週次購入額そのものが市場の注目材料となりやすくなっている。一方で、保有規模が大きいほどETH価格の変動が同社の未実現損益やバランスシート評価に与える影響も大きくなる点は留意が必要となる。

今後の見通し

BitMineは今後も週次でのETH購入を継続する方針とみられ、5%目標に到達する時期が市場の関心を集める可能性がある。ステーキング収益の拡大や自社株買いの継続が、同社の財務基盤をどこまで支えるかも今後の注目点となる。

ただし、同社の資産構成はイーサリアム価格への依存度が高く、ETH相場が下落した場合には保有資産全体の評価額や株価にも影響が及ぶ可能性がある。市場関係者は、同社の週次発表を通じてイーサリアム市場全体の需給動向を見極める動きを続けるとみられる。